リリース14新機能: 1次元の冷媒ネットワーク

データセンタのパフォーマンス維持にあたって重要となるのが、冷却水システムの障害がサーバルームに与える影響の把握です。これを踏まえて、Future Facilitiesは論理的に冷媒ネットワークを再現する機能 (以下、1D冷媒ネットワーク) を開発しました。本機能では、冷却水システムがサーバルームに与える影響をより適切に評価できます。

1D冷媒ネットワークとは?

リリース14より追加された、1D冷媒ネットワークは、冷媒管やポンプの接続関係を再現することができます。そして、対象となる部屋の水冷システム構成を表現することが可能です。論理モデルで作成した1D冷媒ネットワークは、データセンタ内の空調機の3Dモデルと接続でき、冷却水システムの変化 (例. 冷媒の流れ、温度) が空調機に与える影響を把握し、最終的にはサーバルームの冷やされ具合をシュミレーションすることが可能です。

リリース14の冷媒ネットワークで新しくなった機能内容は、以下の通りです。
・冷却水システムに使用する冷媒管ネットワークをモデル化
・冷媒管の長さ、ポンプ、簡易的なチラーをオブジェクトで再現
・障害解析を実行可能にするため、以前のリリースより冷却水インフラを高精度に再現
・制御システムまたは参照用のセンサを追加
・定常解析および非定常解析の実行

1D冷媒ネットワークで非定常解析を実施する方法

モデルに冷媒ネットワークを追加するには、 [バーチャルファシリティ] を右クリックし、 [新規] > [冷媒ネットワーク] を選択します。キャンバスのようなウィンドウが表示された後、ポンプ、管、ACU、チラーといったオブジェクトをドラッグ&ドロップできます。


図1. [バーチャルファシリティ] > [新規] > [冷媒ネットワーク] を選択

本ブログ用に、ACUを3台設置した基本的なサーバルームを作成しました。このACUがすべて停止した場合、冷却水システムがオーバーヒートを起こすまでどれくらい耐えられるかを検証しました。


図2. 冷却水システム停止シナリオ : 基本的なデジタルツインモデル


図3. 上記設定でこのモデルの障害解析を再現

また、結果をアニメーションで表示することもできます。 [冷媒ネットワーク] を表示中に [アニメーション] リボンの [開始] をクリックすると、非定常解析の結果がアニメーションで再生され、続けて水温を示す色が表示されます。


図4. 冷却水システムの温度変化を表示して、空調システムの障害解析を検証

1D解析の結果から、冷却水システムがデータセンタのパフォーマンスを持続できる時間を把握することが可能です。チラーやポンプの故障など、さまざまな障害を想定して、時間経過を考慮したデータセンタの耐障害性を予測できます。このような解析を行うことで、機器のサーマルシャットダウンが発生する位置を特定し、リスクを抑えることも可能です。

複数の部屋を1つのネットワークでモデル化するための第一歩

1D冷媒ネットワークを使用することで、冷媒管やフローデバイスをモデル化し、冷却水システム停止時のサーバルームへの影響を確認できます。また、冷媒ネットワーク内のACUは、1Dネットワークと3Dモデルを接続する際に活用できます。将来的には、1D冷媒ネットワークは複数の部屋と接続できるようになる予定です。また、リリース15では、冷媒ネットワークに追加可能なオブジェクトを増やす見込みです。次回のリリースにご期待ください。

6SigmaDCX リリース14の新機能については、こちらをご覧ください。


Product Manager
Mark Fenton

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