6SigmaDataNetworkモジュールは、データセンタ内のネットワーク構成を物理レベルと論理レベルの両方で再現することができます。使用可能なネットワークに関するキャパシティが一目瞭然のため、サーバやスイッチのポートの割り当てをより簡単で効果的に計画できるようになりました。
6SigmaDataNetworkモジュールとは
この新モジュールを用いて、データセンタ内の「論理ネットワーク」や「物理的なケーブルとポート」の接続状況をモデル化し、設計・管理することができます。接続設定は、専用のUIを使って簡単に行うことが可能です。モデル化したポートのキャパシティは、さまざまな形式で表示し、分析することができます。
6SigmaDataNetworkモジュールの使用方法
このブログでは、小規模の施設内にある2種類 (運用中とテスト中) のネットワークをモデル化し、6SigmaDataNetworkの機能説明をします。最初に、スイッチやパッチに対応したキャビネットへネットワーク機器を設置します。図1では、ネットワークスイッチを実装したキャビネットが列の両端にあり、左側に運用中のスイッチ、右側にテスト中のスイッチがあります。
図1. ネットワークスイッチの配置 (運用中とテスト中)
列内のほとんどのキャビネット上部にパッチパネルが設置されており、この機器間の配線でラック間を接続しています。なお、ラック間配線の論理ネットワークは、図2のように表示されます。
図2. パッチパネル間の論理ネットワーク
使用中のパッチポートは、緑色で表示されます。
結果プロットを使うと、運用中とテスト中のネットワークの両方またはそれぞれで、ポートに空きがあるキャビネットを色で見える化できます。この色分けでポートの使用状況または空き状況を表すことができ、図3ではカッパーポートの空き状況がキャビネット単位で分かります。
図3. 利用状況を可視化
使用可能なカッパーポートは機器単位でも確認できるため、ポートに空きがあるサーバやパッチパネルの位置を簡単に特定できます。図4では、運用中のネットワーク内で使用可能なポートを持つスイッチを表示しています。
図4. 運用中のスイッチで使用可能なポートを判断
オブジェクトパネルからキャビネットに機器を設置する際、図5のようにツールチップが表示されます。このツールチップから、機器の設置には、運用中とテスト中のポートそれぞれ1つずつが必要なことがわかります。
図5. 運用中とテスト中のネットワークの両方に接続可能なキャビネットを表示
図5から、サーバを設置可能なキャビネットは2台のみであることが分かります。どちらかのキャビネットに機器を設置すると、図6に表示されている [接続] ビューから、接続状況を設定できるようになります。利用可能なスイッチを選択すると、ソフトウェアが自動でパッチ接続を実行します。
図6. [接続] ビューでスイッチとポートを接続
最後に、選択した機器の接続経路を表示できます (図7) 。特定の機器間の接続を確認できます。
図7. 選択した機器間のネットワーク経路を表示
「既存機器の接続管理」と「新規機器の接続構築」の効率化
6SigmaDataNetworkモジュールを活用することで、ネットワークの接続状況やポートの空きを見える化できます。また、ネットワークのキャパシティを確認しながら機器を設置/移動できるため、キャパシティプランニングの最適化にもつながります。私たちは、「データセンタの運用管理が1つのプラットフォームで実現できるソフトウェア」を開発しています。このモジュールはその1つの例ですが、他にも様々なソフトウェアを開発・改善しています。最新版のリリース14で改善された機能については、こちらをご覧ください。
Product Manager
Mark Fenton
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