【全4回 Webinar講演まとめブログ:第1回】
(投稿者: 営業部 宮野)
みなさん初めまして。営業部の宮野です。
今回のブログでは、2021年2月12日開催の6SigmaDCX Webinar 2021にて講演した「弊社デジタルツイン技術を使ったデータセンターの運用管理手法」について、ご紹介させていただきます。
はじめに
早速ですが、みなさんはデータセンターをどのように管理されておりますでしょうか。
昨今普及が進んできているDCIMツール*1を利用されている方、ExcelやVisioなどの表計算ソフトウェアなどを使い管理されているという方も、まだまだ多くいらっしゃると思います。
このような表計算ソフトウェアを使った従来のデータセンターの管理手法では、下記のような悩みや課題を抱えていらっしゃるというお話をよく伺います。本ブログでは、データセンター運用管理の課題を解決できる新しい手法「デジタルツイン」を紹介します。
「デジタルツイン *2」と昨今導入が進んでいる「DCIMツール*1」の異なる点は、「予測」にあります。
デジタルツインは現在の状況+未来予測に注目した技術です。例えば、現在の環境がどうなっているかを確認した後、「この改善策を実行すると、どうなるのか?」など、今より先を見越した検証を行えるのが特徴です。
また、高度な物理学に基づいたシミュレーションを行うことで、より現実に近い現象を再現することができるのも、大きな特徴になります。
こうした現実に近いモデル+実現象に近いシミュレーションを組み合わせることで、「こうしたらどうなるか?」という予測をしていきながら、ノーリスクで効率よくデータセンターの運用を行うことができるのがデジタルツインです。
弊社では、このようなデジタルツインを使った運用を可能にするソフトウェアを「データセンター設計者」「データセンター運用管理者」という2つのターゲット向けに展開しております。
「データセンター設計者」は、6SigmaRoom(設計モード)を使用して、仮想空間上にデジタルツインモデルを構築できるだけでなく、モデルのシミュレーションを行い、検証することができます。
「データセンター運用管理者」は、6SigmaRoom(運用管理モード)を利用して、設計モードで構築したデジタルツインモデルを使い、電力・空調能力・IT資産などの各キャパシティの管理ができます。また、ブラウザベースアプリの6SigmaAccessを利用して、キャパシティを確認しながら機器の変更依頼を行うなど、データセンターの運用効率を向上させることができます。
データセンターの運用事例
実際にこれらのソフトウェアを使い、どのようにデータセンターを運用していくのかを例でご紹介いたします。
「6SigmaAccess」と「6SigmaRoom」を、下記の流れで連携させながら、運用していきます。
① まず、機器の設置案件があれば、ITチームが6SigmaAccessでデジタルツインモデルを表示します。現在のキャパシティを確認した上で、機器の変更依頼を6SigmaRoomに提出します。
② 6SigmaAccessで変更依頼を提出する時点で、「どの程度のキャパシティを使うか」は把握できますが、この変更依頼がもたらす熱的影響に関しては分かりませんので、 6SigmaRoomでシミュレーションを実施して、検証していきます。
③ 検証結果に問題がなければ、それをデータセンターに実装します。
④ 実装後、各センサーで収集した実測値をデジタルツインモデルに反映・比較し、より精度の高いモデルを構築します。
⑤ 実測値のフィードバックを得たデジタルツインモデルは、6SigmaAccessにも反映され、機器変更が案件があれば、同じサイクルで検証していきます。
これがデジタルツインを使った、データセンターの運用例になります。
データセンターをデジタルツイン化し、仮想空間で運用するメリット
最後にまとめとして、データセンターとそっくりな仮想モデル「デジタルツイン」を活用した運用のメリットを紹介します。
下記フォームよりご質問を承っております。FAQも併せてご覧ください。
また、お電話での折り返しを希望の方は、質問内容欄にお電話番号を記載ください。
他の最新投稿
ケイデンス、Future Facilitiesの買収を完了
ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社 米国カリフォルニア州サン…
ケイデンス、データセンター向けデジタルツイン技術のパイオニア企業 Future Facilities社を買収
ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社 米国カリフォルニア州サン…
29 April, 2021