デジタルツインとDCIM

インフラやIT機器を設計から運用まで一貫して管理できる「適切なツール」を見つけることは、データセンターの運用管理に携わる部門にとって難しい課題です。そして各部門は、適したツールを検討する際、DCIMを知っている、またはツールをすでに導入していることが多いのではないでしょうか。

デジタルツイン化が可能なソフトウェアとDCIMが競合するというのは、よくある誤解です。このブログでは、デジタルツインとDCIMが補完し合うツールであることを検証します。

DCIMとは?

データセンターインフラ管理(Data Center Infrastructure Management)とも呼ばれ、データセンターのインフラやIT機器を監視・管理するソフトウェアのことです。過去と現在のデータを基に、モニタリング・資産管理・ワークフローの観点から、データセンターの「今」を管理します。

6Sigma Digital Twinとは?

物理学に基づいたデータセンターの3Dモデルを作成し、設計や運用における意思決定を行うために使用されます。過去と現在のデータを、パワフルなCFD(Computational Fluid Dynamics)を用いて解析し、現在から将来に至る「データセンターのパフォーマンス」を予測します。詳細は、こちらをご覧ください。

「6Sigma Digital Twin」と「DCIM」はどのように連携できるのでしょうか?

6Sigma Digital Twinは、CFDを使用して、解析対象固有の気流や温度分布を含むデータセンターのエコシステム全体をモデル化します。このモデルには、すべてのIT機器、キャビネット、電源および冷却インフラを含みます。

DCIMと連携することで、6Sigma Digital Twinは、資産の変更やライブモニタリングなどのデータを自動的にDCIMから取り込むことができます。これにより、企業の計画を常に最新の状態に保つことができます。また連携した情報を基にシミュレーションを実行することで、いつでも将来の計画がデータセンターのパフォーマンスに与える影響を確認できます。このように、物理学に基づくシミュレーションを用いることで、裏付けをもって将来の計画とその実装に注力できます。なお、DCIMソリューションを導入していない場合は、6SigmaAccessをご使用いただくことも可能です。

物理学に基づくシミュレーションは、あらゆる運用シナリオにおいて、データセンターの物理的な挙動を再現することができ、設計から運用まで一貫して使用可能です。データセンターシミュレーションの特徴に、「さまざまな構成を検証することで、将来データセンターの許容量を低く制限しなければならない事態を防ぐこと」が一つ挙げられます。このように、6Sigma Digital Twinは、単独でデータセンター管理に使用することができます。

DCIMとデジタルツイン、そしてAIの今後

「DCIM」と「6Sigma Digital Twin」は補完し合う関係にあります。容易に連携可能で、健全で冗長性のあるデータセンターを実現します。

今後弊社は、将来のデータセンターが6Sigma Digital TwinとAIを使用し、セルフセンシング、自動調節が可能なシステムを構築することを想定しています。このデータセンターでは、リアルタイムデータとシミュレーションを使用すると同時に、AIに学習させることで、データセンターのライフサイクルを通し、リソースを最大限に活用できるようデータセンターの運用管理を調整します。

Thésée Data Center社がデータセンター管理システム(DCMS)と6SigmaAccessを連携させることで、エンドユーザにパワフルで魅力的なユーザエクスペリエンスを実現した例をご紹介しています。こちらをご覧ください。


Product Manager
Mark Fenton

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10 September, 2021

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