ITインフラとその基盤となるデータセンターには、今年も過去2年間と同じような困難が待ち受けているのでしょうか。
多くの企業では、ノウハウを得るより先にDXが「重要課題」から「現実のもの」となってしまいましたが、この難局をなんとか切り抜けた裏で尽力していたのは技術部門の方々でした。
ケイデンスでは、データセンター市場における最近の主要トレンドとDXの影響について、市場調査会社であるSapio Research社に調査を依頼しました。技術者500人とDXの責任者250人にインタビューを行い、業界の最新動向を明らかにした2つのeBookを提供しています。本ブログを読み進めていただくと、eBookの一部内容をご覧いただけます。また、eBookはこちらからダウンロード可能です。
以下の内容は、eBookの一部を元にしています。
データセンターのキャパシティは、現在、大半の企業にとって喫緊の課題となっています。データセンター業界の就労経験をお持ちの方であれば、キャパシティ最大化への取り組みがどれほど大変かをよくご存じかと思います。DXの早期実現を迫られたことで、キャパシティ最大化はより一層難しい課題となり、どの企業にとっても大変厳しい状況でしょう。
今回の調査では、DX責任者の3分の2(66%)が、自社のDXに関する計画は過去1年半 より速いペースで加速すると考えていることが判明しました。リモートワークの台頭によって、従業員を新しい働き方に適応させようと企業が導入に奔走した数多くの技術を考えれば、当然のことと言えます。
技術者の58%は、DXによってデータセンターのキャパシティ需要が増加したと回答しています。DXが目標に向かって加速し、AIや機械学習といった技術の進歩が普段使う技術に浸透していく中、データセンターのキャパシティに負担がかかるのも不思議ではありません。
キャパシティ増加の必要性は従業員1万人以上の大企業に大きな影響を与えており、そのうち66% はより多くのキャパシティ確保に奮闘しています。業種別に見ると、製造(64%)、金融サービス(62%)、ヘルスケア(61%)が、この影響を最も受けている業種であることがわかりました。
DXがもたらした急激な変化と企業側の苦悩の日々に、その価値はあったのでしょうか。弊社の調査によると、技術者の81%が企業のDX戦略に価値を見出していることがわかりました。しかし、「事業の妨げになる可能性がある」と述べた企業は19%という不安が残る数字も出ており、このような企業では大規模なDX推進への対応を未だ模索しようとしています。
DXは、あらゆる企業に多くのチャンスをもたらすと同時に、技術者やデジタル戦略の担当者が乗り越えなければいけない課題を生むことも判明しました。
上記以外の最新動向や詳細については、eBook(無料)をダウンロードしてご覧ください。
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