6SigmaDCX Release 17でデータセンターのパフォーマンスを管理

ここ数年のコロナ禍において、IT部門の方々はスピード感を持って最新技術を実装することに奮闘してきました。このようなDXは落ち着く気配を見せておらず、進行し続ける DXがデータセンター業界に大きな変化をもたらしていることで、キャパシティ増強の必要性が高まっています。

より多くのキャパシティを求める声が上がるのは、高密度ラック、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、人工知能(AI)、機械学習(ML)の要件が継続的に増加していることが大きな要因です。こうした要件を受け、キャパシティのニーズへ確実に応えていくために、液冷やその他のより複雑な技術を採用する方向へ向かうと思われます。

各社のデータセンターでは、今後のキャパシティの変化に対応できる柔軟性をお持ちでしょうか。

17回目のリリースを迎えたケイデンスのシミュレーションソフトウェア「6SigmaDCX」は、キャパシティはもちろんのこと、サステナビリティ重視の取り組みやリスク軽減に対する需要増加に対応できるよう、データセンター技術者向けの強力な性能分析ツールを備えています。また、用途に合わせて様式を変更可能なレポートは自動作成することが可能です。このレポートからデータセンターの性能指標に関する情報を読み解き、事業全体の管理と分析を実現できます。

6SigmaDCXは物理ベースのシミュレーションとデジタルツイン技術を活用しており、データセンターの関連部門における意思決定のサポートを目的としています。高速、高精度、かつ強力なソフトウェアで可能な限り最善の意思決定を行えるよう、定期的なアップデートを重ねています。

最新リリースとなるRelease 17では、性能と使いやすさが大幅に向上しています。Release 17では「拡張ビュー」への移行が完了し、表示画面の高速操作、オブジェクト選択のしやすさ、新たな結果分析の機能が実現しました。 

その他にも、Release 17は以下項目を特徴としています。

  • インテリジェントオブジェクトのライブラリ拡張 (例. 床置き型IT機器)
  • 時間経過を考慮したシミュレーションで冷却インフラの耐障害性を測る機能を拡張
  • バッファタンク、冷却塔、チラーオブジェクトなどの1Dフローネットワークの新機能追加
  • 拡張ビューにおけるインターフェイスの操作性強化
  • 解析中にチェックポイントを設定し、何らかの理由で解析が失敗した場合でもチェックポイントから解析を実行できる機能を追加
  • コロケーション事業者の利便性を向上する、領域とケージを対象としたレポートの分析機能を拡張
  • エネルギーとサステナビリティの指標を新規追加 
  • 運用管理ブラウザベースアプリを大幅アップデート
  • 電源機器の接続状況を表示・編集する機能を拡張 
  • PUE・CO2使用量・データセンター性能に関するレポート機能を改善
  • 解析結果に関する分析機能を拡張
  • 運用管理ブラウザベースアプリに表示可能な電力・ネットワーク接続情報を拡大
  • 複数のデータソースから取得したデータを6SigmaGateway経由でデータセンターのデジタルツインモデルに集約し、さまざまなシステムからのモニタリングデータを集中管理

6SigmaDCXを使用することで、幅広いシナリオを精度良く評価し、耐障害性のあるデータセンターを実現するための効果的な意思決定が可能となります。データセンター内のさまざまな部門で、本ソフトウェアの機能が具体的にどのように役立つかについては、こちらの6SigmaDCX Release 17の動画をぜひご覧ください。

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